韓半島に強固な平和体制を建設するなら


韓国紙セゲイルボ

 北朝鮮の核問題は次の米大統領に誰がなるかによって変わるだろう。もしヒラリー・クリントンが大統領になるならば、国際的に協調して北朝鮮を圧迫し、「先に非核化、後に平和問題」を扱うことになるだろう。

 しかし、ドナルド・トランプが大統領になれば、米国優先主義により国際的な核拡散防止体制よりは北朝鮮に対する圧迫で北をコーナーに追い詰め、米朝直接対話で北朝鮮の核問題を解決しようとし、その一方で韓国と日本に防衛費および北核解決費用を担当させると予想される。

 韓半島に強固な平和体制を建設しようとするなら、北朝鮮の金氏王朝3代にわたって展開している韓国動乱歴史捏造(ねつぞう)と歪曲(わいきょく)を防ぐことが先決だ。北朝鮮は韓国動乱に対して率直に謝罪し、核兵器を放棄しなければならない。同時に韓国は北朝鮮の核ミサイル脅威に対して、抑制力を強化していかなければならない。「平和は力がある者によって維持される」という言葉のように、われわれは韓米連合抑制力を強化していかなければならない。

 歴史を捏造して、金氏王朝を維持する北朝鮮の実状を国際社会と北内部に一つ一つ知らせ、北朝鮮の知識人と良心勢力が戦争の恐怖からの自由、思想と表現の自由、信仰の自由を自ら勝ち取れるように、民間次元の国際協力を併行していかなければならない。

(韓庸燮(ハンヨンソプ)国防大教授、6月10日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。