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北朝鮮、玄永哲人民武力相を処刑


反逆罪で公開銃殺

 【ソウル時事】韓国のh4情報機関、国家情報院(国情院)は13日、北朝鮮の玄永哲人民武力相(66)が4月30日に反逆罪で粛清されたと明らかにした。裁判が行われないまま、平壌の姜健総合軍官学校の射撃場で、数百人が見守る中、高射機関銃で銃殺されたとの情報を入手したという。国情院が、国会の情報委員会(非公開)に報告した内容を出席議員が記者団に説明した。

金第1書記に不満、居眠り

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粛清された北朝鮮の玄永哲人民武力相=2014年9月に朝鮮中央通信が配信(AFP=時事)

 人民武力相は国防相に当たり、序列は北朝鮮軍で総政治局長、総参謀長に次ぐ。玄氏は、金正恩第1書記への不満を示し数回にわたり指示に従わなかったほか、4月24、25両日に開かれた軍の行事で居眠りしたため、処刑されたという。

 朝鮮中央通信によると、玄氏は、同27、28両日に平壌で開かれた音楽公演に出席。その後は動静が伝えられず、同月30日に行われた金第1書記と軍行事参加者の記念撮影にも姿を見せなかった。

 国情院は、2012年7月の李英鎬軍総参謀長(当時)の粛清、13年12月の張成沢国防委員会副委員長(同)の処刑とは異なり、今回は労働党政治局による決定や裁判の手続きが取られなかったと指摘。「金第1書記の幹部に対する不信感が強まり、幹部の間でも金第1書記の指導力に疑問が広がっている」と説明した。

 金第1書記が5月にロシアを訪れるとみられていた4月に、玄氏はモスクワを訪問。金第1書記の訪露見送りと玄氏の粛清が関連している可能性もある。

 一方、国情院は昨年の金第1書記の公開活動への同行回数が2位だった韓光相党財政経理部長も最近、粛清されたと報告した。

 聯合ニュースは黄炳瑞軍総政治局長も粛清されたと報じたが、その後訂正した。