南北対話は急がず落ち着いて対応を


韓国紙セゲイルボ

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2015年の新年の辞を語る朴槿恵大統領(写真上=韓国大統領府提供)と、軍の農場を視察する金正恩第1書記(写真下、中央)。場所や日時は不明。朝鮮中央通信が昨年12月26日配信した(EPA=時事)

 金正恩(キムジョンウン)の新年の辞は北朝鮮の深刻な外交的孤立から抜け出そうとする切迫感がよく表れている。北は孤立と危機に直面するたびに、米韓を利用して時間を稼いできた。

 1990年初めのソ連・東欧圏の崩壊で北朝鮮が四面楚歌(そか)に陥った時、金日成(キムイルソン)が利用したカードは「南北基本合意書」(91年)であった。韓国を利用して息をする空間を作ってから、それを反故(ほご)にし、秘密裏に核開発に乗り出した。

 94年7月、金日成が死に、体制危機が訪れた時、金正日(キムジョンイル)は同年10月、米国とジュネーブ協定を締結したが、その後、同協定を紙切れのように捨てて核開発計画を継続、ついに核実験まで行った。

 金正恩の新年の辞は南北対話を通じて外交的孤立から抜け出そうとする過去の北のパターンを繰り返している。しかし、今回、目的達成は簡単ではなさそうだ。過去の例から言って韓国と周辺国家はこれ以上だまされない。核も外部からの経済的支援も両方受けるという発想は韓国と国際社会がこれ以上受け付けないだろう。

 従って、朴槿恵(パククネ)政府は北朝鮮の対話提案に急がずに落ち着いて対応していかなければならない。北の核兵器小型化能力が相当な水準に到達したという「2014年国防白書」の評価で見るように、北との交渉による核問題解決はますます難しくなっている点を認識し、対応方案を模索しなければならない。対話するなら、離散家族対面、国軍捕虜、拉致問題を議題化しなければならないだろう。

(金暎浩〈キムヨンホ〉誠信女子大教授・国際政治学、1月9日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。