7・30補欠選の結果が示す野党が抱える課題


韓国紙セゲイルボ

 先月30日に行われた補欠選で与党は勝利し、野党は敗北を喫した。特に野党新政治民主連合の湖南地方での敗北は、もはや野党が“地元”ですら認められないことを意味している。

 野党が与党に代わって国民的不満と期待を糾合することができず、セヌリ党と朴槿恵政府に代わって国政を担当できる能力と意思があることを有権者に見せられなかったのだ。新政治民主連合は2012年以降3度、国民から「ノー」を突き付けられた。今回の首都圏での大敗と湖南での敗北は同党に対する4度目の警告となった。

 野党の再構成が必要だ。直ちに早期全党大会の開催要求が出てくるだろう。しかし、セヌリ党もそうだが、今回構成される野党指導部も次の16年総選挙公認権を行使することになる。それまでは大型選挙がなく、党指導部が政治的責任攻防に巻き込まれる可能性が少ないためだ。

 従って、指導部構成をめぐる派閥抗争は激しいものとなる。そうして次期総選挙の公認権をめぐって国民そっちのけの派閥抗争を繰り広げた後には、国民的失望だけが待っている可能性が大きい。

 今こそ野党の世代交代が必要な時だ。これまでの野党とは違った体質とビジョン、そして能力を備えた指導者が出てこなければならない。

 与野党ともに、新しいスタートラインに立った。誰が国民の心をつかむのか新しい競争に入ったのである。セヌリ党と新政治民主連合の今後の歩みに注目する。

(朴明浩〈パクミョンホ〉東国大教授・政治学、8月1日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。