北朝鮮の扇動と親北勢力に振り回されるな


韓国紙セゲイルボ

 韓国の対北および統一政策は朴槿恵(パククネ)大統領が言及した「北核不用」と「堅固な安保」に基づいて推進されなければならない。

 「韓半島信頼プロセス」「東北アジア平和協力構想」「ユーラシアイニシアチブ」および「ドレスデン統一構想」など、各種の対北朝鮮および統一政策構想などを具体化するためには、まずは安保の重要性と優先順位を明確にしなければならない。

 北核問題解決のため、6カ国協議参加国との共助体制を強化し、堅固な安保のために韓米同盟をより一層強固にしながら、韓国・米国・日本の共助体制および韓国・中国関係の戦略的協力構図を発展させていくという方向で、南北関係改善と統一基盤が構築されなければならない。

 朴大統領がドレスデン構想で提起した人道的支援と民生支援および南北交流協力活性化は、南北関係の段階別改善措置として、意味ある提案や実践政策の優先順位と方式などを再調整すべきだ。

 既存の政府中心の運営体制について、対事業の政治的効果や統一準備力量などとの関係を考慮し、民官の役割分担を必要な部分では果敢に改善する必要がある。

 今後、統一準備委員会が構成されれば北朝鮮の期待と要求に対しても深く検討し、前向きの対策が用意されるだろうが、その際、北の宣伝扇動と北の実情を明確に区分し、北朝鮮と韓国内部の親北勢力に振り回されてはならない。

 韓国主導の南北関係発展と正しい統一の基盤を構築するビジョンと青写真を提示しなければならない。統一韓国の大戦略を樹立し、乱れた国家リーダーシップを再確立し、これを通じて、国民統合の基盤を強化していくべきである。

(ユ・ヒョヨル高麗大教授・北朝鮮学、6月20日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。