オルバン化するハンガリー、欧州の反難民政策をリード


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 オルバン首相には政治的実績がある。今月8日に実施されたハンガリー総選挙(一院制、定数199)でオルバン首相が率いる与党中道右派連合「フィデス・ハンガリー市民同盟」が得票率48・8%を獲得し、憲法改正が可能な国民議会の3分の2を上回る134議席を獲得した。

 オルバン首相は2010年、14年に続いて3期連続、通算4期目の政権を担う。東欧諸国で3期連続政権を担当した政党は「フィデス」以外にない。オルバン首相は選挙戦で新しい魔法の言葉を使ったわけではない。唯一、反難民政策を訴えただけだ。「イスラム系難民の殺到は欧州のキリスト教文化、社会にとって危険だ」といった内容だ。


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