揺れだした共通の価値観 分裂の危機に瀕するEU


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難民殺到で加盟国に亀裂

 欧州連合(EU)は創設以来、紆余(うよ)曲折を経ながらも拡大してきた。創設当初6カ国時代から現在28カ国に拡大し、加盟を希望する候補国はブリュッセルのEU本部前で列をなしている。ところが、北アフリカ・中東から100万人を超える難民、移民が昨年、欧州に殺到し、その対応で加盟国間で亀裂が生じてからは、EUは深刻な分裂の危機に直面しているのだ。EUが誇る民主主義、自由と法の平等などの共通の価値観が揺れだしたのだ。(ウィーン・小川 敏)


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