解放軍掌握急いだ習主席


茅原 郁生

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生

 習近平主席への権力集中と礼賛が進む中で、18日からの中国共産党第19回党大会で2期目習近平政権が発足する。しかしこれまでの習政権のメディア規制や人権活動への圧力などは逆に統治の自信のなさの表れでもあり、党大会での習近平思想や党主席制などの扱いが注目される。「核心論」など習主席集権の進展は、これまでの反腐敗運動の成果とともに解放軍を掌握できたことが大きい。

 特に強大な武装集団を共産党が掌握することに革命後世代の指導者は難渋してきたが、習主席はなぜ軍権掌握ができたのか、本稿では習主席の軍統帥に焦点を当てて考察してみたい。


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