ラオス、首都のゴールドラッシュ


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 ビエンチャンの土を初めて踏んだのは、メコン川に橋も架かっていなかった四半世紀前のことだ。赤味噌(みそ)色のメコン川は、タイのノンカイから小船で渡った。国立銀行の前には牛が寝そべっていたし、鶏は放し飼いだ。

 一国の首都らしからぬ田舎くささに心引かれた。学生時代、県庁の隣が田んぼだった山口市を旅した際の驚きに似ていた。


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