米大統領、対テロ戦争勝利・イラク再建への決意を表明
国連加盟国の役割を強調
【ワシントン7日三笘義雄】ブッシュ米大統領は七日午後八時半(日本時間八日午前九時半)から、ホワイトハウスで国民に向けて演説し、「対テロ戦争で実質的な勝利を成し遂げ、自由を促進させ、わが国をより安全にするためには、われわれは必要なことは何でも行い、必要な分だけ支出する用意がある」と強調、対テロ戦争勝利とイラク再建に向けての決意を改めて表明した。
演説の中で、大統領は、米国が第二次世界大戦後、日本とドイツの再建に尽力したことが、両国との長年の友好・平和につながっていると指摘。「米国は同様の精神で、イラク支援のために立ち上がる。それは彼らのためであり、われわれのためでもある」と米国民にイラク再建への協力を求めた。
その上で、大統領は、イラク再建の「戦略」について、@テロリストせん滅A国際社会への協力要請Bイラク国民に責任の自覚を促す―三点を挙げた。
Aについて大統領は、パウエル国務長官に対し、イラクに米国が指揮を執る多国籍軍派遣するため、国連安保理で新決議を採択するよう指示したと言明。その上で、「文明世界の代表を標的とした」バクダッドの国連事務所爆弾テロに触れながら、「国連加盟国は今、イラクが自由・民主主義国家となることができるよう、より広い役割を果たす責任がある」と主張、米国の新決議案に異論を唱えている独仏などを念頭に、過去のしがらみを超えて「現在の義務」を果たすことを求めた。
また、イラク人各派から成るイラク統治協議会がこのほど、行政各部署を司る閣僚を任命したことなどを例に挙げながら、「イラクは自治政府樹立に向けて、次のステップを踏み出す用意ができている」と指摘。新たな安保理決議採択により、憲法制定や自由選挙実施への動きが促進されるとの見方を示した。
最後に、大統領は「われわれの戦略には新たな財源が必要」と指摘。議会に対し、新たに八百七十億j(約十兆円)の支出を要請したことを明らかにした上で、「イラク、アフガニスタン両国の解放によって利益を受けている欧州、日本、中東諸国は、その成功に貢献すべきだ」と強調。イラク・アフガン再建のため、より多くの国々が経済的負担を共有すべきと述べた。