北が核放棄なら平和条約検討―米高官
「侵略の意図なし」文書化も可能
体制保証は問題外
【ワシントン26日時事】米政府高官は二十六日までに、時事通信に対し、北朝鮮が核兵器を放棄すれば、同国が求める米朝平和条約の締結も検討する意向を明らかにした。ただ、金正日体制を保証したり、米朝不可侵条約を結んだりするのは「考えられない」と強調。一方で「米国は北朝鮮を侵略する意図はなく、北朝鮮の脅威ではない」ということを明確にするため、何らかの形での文書化は可能だとの見解を示した。
同高官は「北朝鮮が本当に核兵器を放棄すれば、平和条約でも何でも話し合うことはできる」と語り、北朝鮮が「検証可能かつ不可逆的」な核放棄に応じれば、米朝平和条約締結も可能との見通しを示した。北朝鮮に対し、米朝中三国に日韓両国を加えた多国間協議への参加を促す狙いもあるとみられる。
一方で同高官は、「北朝鮮が核兵器を持っていたままでは、われわれは絶対に軍事力を行使しないとは言えない」と述べ、北朝鮮への軍事力行使の可能性は排除できないと指摘。また、北朝鮮の体制保証の文書化、不可侵条約の締結は「クリントン前政権でもなかったこと」と拒否した。
ただ、米国が北朝鮮に脅威を与えず、国境を越えて侵略する意図を否定し、核問題の平和的解決を目指すことなどを文書化することは可能との考えを示した。同高官は、どういう形の文書にするか未定だとしているが、ブッシュ大統領や閣僚、政府高官らの従来の発言を踏み越える内容は文書に盛り込まれないだろうと指摘した。
北朝鮮は昨年十月の米朝高官協議で、米朝平和条約や不可侵条約の締結などの条件を提示し、核問題の協議に応じる姿勢を示した。北朝鮮は現在も両条約の締結を求めており、米国がこれを拒否していると非難している。