対北強硬路線は誤り―元国務省高官
【ワシントン21日時事】クリントン前米政権時代の一九九四年に米朝枠組み合意をまとめたロバート・ガルーチ元国務次官補と、前政権で北朝鮮政策を担当したウェンディ・シャーマン元政策調整官(元国務省顧問)は二十日、CNNテレビにそろって出演し、強硬姿勢を崩さないブッシュ政権の北朝鮮政策を厳しく批判した。
北朝鮮が第二の核燃料再処理施設を建設した可能性があるとの報道を受け、ガルーチ氏は「(事実なら)問題の解決はますます難しくなる」と憂慮。その上で「今までの対応は不十分だ」「ブッシュ政権の言う外交解決の意味は理解できない」などと、現政権の外交政策を批判した。また「テーブルの上に何も置かず、交渉の用意もなければ、大きな過ちを犯し、われわれすべてが恐ろしい報いを受ける」と警告した。
シャーマン氏は「ブッシュ政権がクリントン政権の残したカードを使って交渉を継続していれば、今ごろこんな危機に陥ることはなかった」と指摘。北朝鮮との多国間協議を進めることには理解を示しつつも、それにこだわらず、米国が交渉のテーブルに着くよう求めた。
ガルーチ氏は、クリントン政権時に北朝鮮を攻撃した場合、「(韓国で)二十万人が死んだだろう」と説明。シャーマン氏は、米国が北朝鮮を先制攻撃すれば、北朝鮮は韓国を攻撃し、核兵器を使う可能性もあると分析し、軍事力行使に否定的な考えを示した。