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米大統領、イラク戦終結を宣言

対テロの闘いは道半ば―空母から国民へ演説

 【ワシントン1日三笘義雄】ブッシュ米大統領は東部時間一日午後九時(日本時間二日午前十時)、イラクでの作戦を終えカリフォルニア州サンディエゴ沖合に戻った空母エーブラハム・リンカーンの艦上から国民向けに演説を行い、「イラクにおける主要な作戦は終わった。イラク戦で、米国と連合国は勝利した」と述べ事実上、戦闘の終結を宣言した。一方、「イラク戦は、二〇〇一年九月十一日に始まった対テロ戦争における一つの勝利に過ぎない」として、今後もテロとの闘いを継続する決意を表明した。

 大統領は、アルカイダの支持者であり、テロリストの資金源である「イラクの解放は、対テロ作戦において大きな前進」と強調。「大量破壊兵器がテロリスト・ネットワークの手に渡ることはなくなった」とイラク戦勝利の意義を語った。

 その一方で、「アルカイダは、傷ついているものの壊滅はしていない。テロリストのネットワークの下部組織は、いまだ多くの国で活動している」として、米国は対テロの闘いを今後も強く推し進めていく考えを表明。「テロ集団とかかわり、大量破壊兵器を所有しようとする無法者政権は、文明世界にとって深刻な脅威であり、対決することになるだろう」と警告した。

 また、大統領は「イラクでは難しい仕事が待ち構えている」と指摘。前政権指導層の捜索、生物・化学兵器の発見などに言及するとともに、米国がイラク再建を引き続き支援していくことを明らかにした。

 この日の演説で、大統領は「勝利」という言葉を注意深く用いた。ホワイトハウスによると、公式的な「戦争終結宣言」ではないとの位置づけだ。「宣言」してしまうと、ジュネーブ条約により、フセイン前大統領をはじめ前政権幹部の捜索が制約を受けることになるという。

 いずれにしても、ブッシュ大統領はイラク戦争に一つの区切りをつけ、国内の経済対策に軸足を移していくことになる。イラク戦の華々しい勝利を来年の大統領選挙「勝利」(再選)につなげたい大統領にとっては、これからが正念場だ。

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