中東和平実現に全力―米大統領
全当事者が責任を
アッバス首相を評価
【ワシントン30日時事】ブッシュ米大統領は三十日、中東和平の道筋を示す「ロードマップ」をイスラエル、パレスチナ自治政府双方に提示したのを受け、和平実現に全力を尽くす意向を表明するとともに、「そのための条件をつくるため、全当事者が必要な責任を果たすことが重要だ」と強調した。また、同自治政府のアッバス首相について、「ともに仕事ができる人物だ」と評価した。
同大統領は「ロードマップは中東和平達成の長いプロセスの始まりにすぎない」と指摘。さらに、イスラエルとパレスチナ双方がまず、暴力を即時に停止するよう要請するとともに、周辺のアラブ諸国に対しても、テロ組織への資金援助停止を求めた。
大統領はまた、テルアビブで起きた爆弾テロなどを強く非難。その一方で、「アッバス氏はテロと戦うと公式に宣言した。彼は、パレスチナ住民の生活を向上させるには、テロと戦わなければならないことを理解している」と述べ、アッバス首相の手腕に期待を示した。
その上で、大統領は「わたしは楽観主義者だ。和平プロセスを推進する良い機会が訪れ、この機会を生かすつもりだ」と述べ、和平に向け全力を挙げると強調した。
米政府は、イラクのフセイン政権転覆を受け、中東和平の早期実現に意欲を示している。その第一歩として、パウエル国務長官が八日からイスラエル、パレスチナ自治区を訪れ、ロードマップに関し、シャロン首相、アッバス首相と協議する予定。