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WHOがトロントを旅行制限対象都市から外す

SARS防止対策を評価

 【ロサンゼルス29日宮城武文】世界保健機構(WHO=本部ジュネーブ)は新型肺炎(SARS=重症急性呼吸器症候群)に感染する危険性が高いとして香港、北京、トロントへの旅行を控えるよう勧告していたが、三十日からカナダのトロントを対象から外すことを声明で発表した。

 一週間前に旅行制限対象都市にされて以来、カナダ政府は必死でWHO勧告を撤回するよう働きかけていたが、新たな感染者が二十日間出ていないとするカナダ側の主張を受け入れ、トロントにおけるSARS防止努力をWHOが認めたもの。SARSは香港、中国本土を中心に世界三十カ国で五千四百六十二人の感染者が出ており、三百五十三人が死亡、トロントでも二十一人が死亡している。

 カナダ・オンタリオ州の公衆安全局コミッショナーのジェームズ・ヤング氏は米上院の保健委員会に招かれ、「トロントはロンドン、パリ、ワシントンと同じ位安全なところだ」と語り、旅行者がSARSに感染する危険性が遠のいたことを強調した。

 一方、WHOの勧告以来、トロントは次々にイベントや旅行がキャンセルされ、経済的に打撃を受け、トロント市当局はイメージ改善のPR作戦を必至に展開中だ。制限解除のWHO発表を受けて、トロントのMLBチーム、ブルージェイズの試合を一ドルで販売して多くの人々をスタジアムに招き、テレビ、新聞で「正常化」ぶりをアピールする計画もある。

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