国連の関与を強調―イラク復興でアナン総長
「正当性もたらす」
【ニューヨーク7日池本拓】アナン国連事務総長は七日、イラクの戦後復興で国連が重要な役割を果たすべきとの考えを強調するとともに、国連が関与することで「必要な正当性」が付与されるとの考えを示した。国連本部で記者団に語った。
事務総長は、「(紛争後の国家再建で)国連は多くの経験を積んでいる」として、支援に自信を示した。ただ同時に、イラクには復興で重要な役割を担える人材や行政機関がすでに存在していると指摘。過去に国連が暫定統治した東ティモールやコソボとは異なるとの見方を示し、イラク人自身が再建に責任を持たなければならないと述べた。
この問題に関連して、米国のパウエル国務長官は同日、イラク復興で「国連が重要な役割を果たすことは疑いがない」と明言。国連は当面は人道支援を継続する一方、それ以外の役割について英国などの同盟国と、最終的には安保理で協議していくとの考えを示した。
また長官は、国連平和維持軍(PKF)をイラクに派遣する案について、「何が必要とされるのかまだ不明」と述べたが、国連や北大西洋条約機構(NATO)と議論を行っていることを明らかにした。
アナン事務総長と安保理はこれまでに、イラク復興にあたって国連が人道支援以外の分野で活動する際には、安保理の新たな決議が必要になるとの認識で一致している。