一気に首都攻略を―米大統領
国家安保会議で
【ワシントン30日時事】ブッシュ米大統領は二十九日、メリーランド州キャンプデービッドの大統領山荘で、約一時間にわたって国家安全保障会議(NSC)を開いた。ワシントン・ポスト紙(電子版)によれば、大統領はこの中で、イラクに展開している米軍は進撃を緩めず、一気に首都バグダッドへ攻め入るべきだとの方針を示した。
イラクに展開する米軍をめぐっては、悪天候や民兵の抵抗を受け、進撃をやめて増派部隊を待ち、態勢を立て直すべきだとの考えが浮上していた。
しかし、ブッシュ大統領は一気に首都を攻略すべきだとするラムズフェルド国防長官の意見に賛同。マイヤーズ統合参謀本部議長やフランクス中央軍司令官も、この方針を受け入れたとされる。具体的な進撃の日取りが話し合われたかどうかは明らかでない。
同紙によれば、ブッシュ政権は、政府内の一部が期待していたフセイン政権の内部崩壊による戦争終結をもはや当てにはできないと判断。政府高官は、首都攻略によってイラク国民にフセイン政権が打倒されたという強力なメッセージを伝えられる上、地方のバース党員や民兵への指令系統を壊滅できるとしている。
NSCにはライス大統領補佐官(国家安全保障担当)やテネット中央情報局(CIA)長官らが出席。チェイニー副大統領やパウエル国務長官、ラムズフェルド長官、マイヤーズ議長らもテレビ電話を通じて協議に参加した。