ルラ大統領「テロリズムには途上国支援で対応」
【サンパウロ29日綾村悟】二十八日付政府系ブラジル通信の報道によると、同国のルラ・ダシルバ大統領は二十七日、米英を中心としたイラク攻撃を再度批判すると共に、先進国が率先して開発途上国に社会プログラムを通じた援助を実施することでテロリズムの増加に対処するべきだと発言した。
ルラ大統領は、米国は国内総生産(GDP)で途上国家群をはるかにしのぐ同国の経済支援などをもって途上国に対すべきだと説明。「(途上国支援などに対して)努力を尽くす米国の支援には驚くべき見返りが得られるはずだ」として、外交や途上国支援における米国の対応変化をうながした。
ルラ大統領は、イラク攻撃開始以来、公式な見解などを通じて米英などによる国連安保理決議を抜きにした行動を批判している。また、同大統領は、近日中にも欧州訪問中のアモリム外相を通じて、ローマ法王にイラク戦争の停戦に向けて法王の影響力が欠かせないことを訴える親書を渡す予定だ。
ブラジルは、全国民のうち80%以上がカトリック教徒で占められている。