手段選ばぬ「サダム・フェダイーン」
手を焼く米英軍
【ワシントン26日三笘義雄】イラクの黒装束軍団―「サダム・フェダイーン」は、イラク南部の各都市で「テロ攻撃」を仕掛け、米英軍を悩ませている。五千人から三万人に上るといわれるが、正確な数字は不明だ。米情報機関は、彼らが米軍の軍服を着て妨害行為をする恐れもあるとして警戒している。
ラムズフェルド国防長官は二十五日、記者会見で、「サダム・フェダイーンを『軍隊』とは呼ばない。彼らは平服で活動し、本質的にはテロリストだ」と強調。サダム・フェダイーンがイラク南部のバスラなどで、降伏を装いながらまた攻撃を仕掛けるなど「深刻な戦時国際法違反を行っている」と非難した。
しかしながら、長官は、サダム・フェダイーンの「テロリスト的脅威」は、米英軍などによる軍事作戦の大きな脅威にはならないとの見方を示した。
米情報機関によると、サダム・フェダイーンは米軍が用いる薄茶色の軍服を入手。その軍服を着て一般市民に危害を加え、米軍の行為に仕立て、米軍の信用を低下させる狙いがあるとみている。イラク南部の都市バスラでは、サダム・フェダイーンが一般市民を殺害し、米英軍がやったとけん伝しているとの報道もある。
マイヤーズ統合参謀本部議長は「米英軍は、サダム・フェダイーンに加え、軍服から平服になり市民を壁にして攻撃してくる共和国防衛隊を相手に戦っている。それが現状だ」と述べ、手段を選ばないイラク側に手を焼いていることを明らかにした。