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イラク、化学兵器使用も―米国務省

「レッドライン」越えたら

 【ワシントン支局24日】米国のパウエル国務長官は二十四日、米国が収集した機密情報を基に、イラクのフセイン政権が同国南部の住民に対して化学兵器を使用する可能性があると指摘した。FOXテレビの番組で明らかにしたもので、フセイン政権はこれを米英軍の仕業として非難する計画だという。

 パウエル長官は番組の中で、「彼(フセイン大統領)は自分の利益になると考えれば、そうしたことをやる」と語った。

 これに先だって国務省高官の一人は、アリ・ハッサン・アルマジド元国防相がシーア派住民に対して化学兵器を使用する許可を得ているとの情報があると述べた。イラク南部の防衛を担当している同元国防相はフセイン大統領の側近で、一九八八年にクルド人への化学兵器使用を命令した人物とされる。

 一方、NBCテレビなどは同日、複数の米情報当局者の話として、イラクの共和国防衛隊は、米軍がカルバラ(バグダッド南方約八十キロ)とクトゥ(同南東約百六十キロ)の間に引かれた「レッドライン」を超えた場合、化学兵器で攻撃するようにとの命令を受けていると伝えた。これはイラク側の通信の傍受に基づく情報という。

 米軍などはこれまで、イラク軍将校に対し、大量破壊兵器を使用しないよう重ねて警告している。国務省高官によると、バグダッドから出された命令でイラク軍が実行に移していないものもあるといい、実際に化学兵器が使用されるかは不明だ。

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