イラク戦費は800億ドル―米大統領
議会に予算承認を要求へ
【ワシントン23日時事】二十三日付の米紙ワシントン・ポストによると、ブッシュ大統領は議会に対し、イラク攻撃に要する戦費など追加予算約八百億ドル(約九兆六千億円)の承認を求める方針を固めた。二十四日にも上下両院指導部に要請する。
追加予算のうち、六百億ドル程度を戦費に充当。残り約二百億ドルには一カ月分の戦後処理や人道支援のほか、米国内のテロ再発対策の強化などの費用が含まれる。
イラクの復興費用は「五年間で四百五十億ドル」(有力シンクタンク)など、巨額に上る見込み。このため、米政府が日本をはじめ同盟国に応分の負担を求めるのは確実だ。
また、イラク戦が長期化すると、戦費は一段と膨らむ。米議会では財政赤字拡大への批判が強まっており、ブッシュ政権が戦費の一部を日本などに分担させる可能性もある。湾岸戦争の総費用は八百億ドル前後とされ、同盟国が約半分を負担。当時の海部内閣は百三十億ドルの拠出を迫られた。
米政府は景気浮揚の切り札として、減税を柱とする新総合経済対策(七千二百六十億ドル)の承認を議会に要求。一方、野党の民主党はイラク戦費を早期に明示するよう強く求めていた。