ルラ大統領が対イラク攻撃で演説
【サンパウロ21日綾村悟】ブラジルのルラ・ダシルバ大統領は現地時間の二十日、ブラジル国内に向けて演説を行い、国連安全保障理事会による対イラク決議が実施されないままにイラクで戦争が始まったことを遺憾に思うと語った。
ルラ大統領による演説は、十九日夜のブッシュ大統領による対イラク参戦決定後、初めてルラ大統領がブラジル国内に向けてイラク情勢に対する立場を説明したもの。演説の中でルラ大統領は、今年一月に政権に就いた後、イラク情勢の平和的解決に努力してきたと言明した。
また、同大統領の関心は、戦争による無実の人々の苦しみに向いているとし、一般市民や難民の生命や人権が国際法に基づいて尊重されなければならないとも説明、その上で今後の中東地域の安定性についても心配していると語った。
また、ブラジル駐在イラク大使は二十日、ルラ大統領が戦争を避けるべく努力を尽くしたことに感謝すると言明、米国による対イラク攻撃に向けた一連の行動は国際法に反するものだと米国の行動を強く批判した。