20日にも開戦か/緊迫度増すイラク情勢
湾岸に米英軍28万人集結
【ワシントン18日時事】ブッシュ米大統領が十七日夜の演説で、イラクのフセイン大統領に対して、四十八時間の期限を切って「亡命か、戦争か」と二者択一を迫る最後通告を発したことで、期限の切れる米東部時間十九日夜(日本時間二十日朝)以降は、いつ米英軍によるイラク攻撃が開始されてもおかしくない緊迫した事態に突入する。
ペルシャ湾岸地域に集結した米英軍は総計二十八万人に達し、地上攻撃の拠点となるクウェートでは、イラク攻略のための最終的な準備が着々と進められている。
ブッシュ大統領が十九日夜の最後通告期限切れと同時に、軍に対して攻撃を命令する可能性は大いにあり、十八日付のワシントン・ポスト紙は政府高官の話として、十九日夜に同大統領が再びテレビを通じて国民向けの演説を行い、開戦に関して説明すると報じている。
当地の軍事専門家の意見を総合すると、米英軍は開戦と同時にイラク軍の基地などにミサイルや爆撃機を使って猛爆を加える一方、南方や西方などから地上戦を仕掛ける大規模な作戦を展開するとみられる。
「ノンストップの大規模攻撃」(元軍高官)を数日間続けてイラク軍の士気をくじき、あわよくばフセイン体制を内部から崩壊させることを米軍は狙っている。米軍が「解放者」であることを国民に知らせる大量の宣伝ビラを空からまくことも、作戦に含まれるのは間違いない。
フセイン大統領が土壇場で退陣を決断すれば、戦争は回避されるが、その可能性はほとんどないだけに、米軍の一方的な攻撃が週内に開始されるのは確実な情勢だ。