米大統領、イラクに最後通告
フセイン大統領に48時間以内の亡命要求
【ワシントン17日三笘義雄】ブッシュ大統領は十七日午後八時(日本時間十八日午前十時)から、国民に向けてテレビ演説し、「フセイン大統領とその息子は、四十八時間以内にイラクを離れなければならない」と述べ、それに従わないならば米国などが軍事攻撃を開始すると宣言した。ジャーナリストや国連査察官などにも直ちにイラクを出国するよう勧告した。
フセイン大統領が亡命する見込みは低いとされており、十九日午後八時(日本時間二十日午前十時)以降の早い時期に、対イラク軍事攻撃が始まる可能性が高くなった。
大統領は演説の中で、十二年間にわたって国際社会がイラク武装解除を試みてきたものの、イラクのたび重なる妨害などにより「平和的な武装解除の努力は次々に失敗に終わった」と強調。「生物・化学兵器、やがては核兵器が、イラクからテロリストの手に渡り、多くの無実の人々を殺りくする」とした上で、「手遅れになる前に、この危険は取り除かれる」と述べ、対イラク攻撃が自衛のための措置であると主張した。
また、イラク武装解除のため、米国などが国連安保理を通じ努力を継続してきたが実現しなかったと指摘。名指しこそしなかったが、フランスなどが米英が提出した対イラク武力行使を容認する決議案採択に拒否権を発動することを公言したことを非難しながら、「安保理は責任を果たさなかった」と結論づけた。
大統領は、ラジオ放送を通じて演説を聞いているイラク国民に対し、「攻撃対象は国を支配する無法者たち」と前置きした上で、「われわれは、繁栄と自由をおう歌する新イラク建設を支援する。解放の日は近い」と呼び掛けた。