イラク査察官ら国外退去へ―アナン国連総長
【ニューヨーク17日池本拓】アナン国連事務総長は十七日、米英などによる対イラク武力行使の公算が大きくなったことを受け、現地に滞在中のすべての国連職員を国外退去させると発表した。事務総長は、この措置を安全保障理事会に伝えた。
退去の対象となるのは、国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)と国際原子力機関(IAEA)の査察官、人道援助関係者ら合わせて三百人余りと、クウェートとイラクの国境を監視している国連イラク・クウェート監視団(UNIKOM)の要員約千人など。
またこの措置に伴い、国連が人道目的でイラクに認めている「石油禁輸部分解除措置」も停止される。
米CNNのイラクからの報道では、バグダッド近郊のサダム・フセイン国際空港にはすでに査察官が退去するための航空機が待機している。
事務総長によると、国連は十六日の時点で米政府から関係者の退去勧告を受けていた。米政府はまた、退去が安全に実施されるよう支援を申し出たという。