「最後の外交努力」を演出―3首脳会談
【ワシントン15日三笘義雄】ブッシュ米大統領、ブレア英首相、アスナール・スペイン首相は十六日、大西洋にあるポルトガル領アゾレス諸島で緊急会談を行う。対イラク武力行使を容認する国連決議が採決される見通しがたたない中、武力行使の決断も視野に入れ「最後の外交努力」(フライシャー・ホワイトハウス報道官)を演出する狙いがあるとみられる。
パウエル国務長官が国連決議の採決にこだわらないことを示唆したことに関連して、フライシャー報道官は十四日、「大統領は外交プロセスに全力を尽くし、国連にも(決議の採決を)働きかけている」と述べ、決議採択をあくまで目指している姿勢を強調した。首脳会談では、決議採決に向けた妥協案づくりについて意見が交わされる見通しだ。
米政府当局者は、会談では対イラク戦に向けた軍事戦略などは議論されないとしているが、新たな国連決議なしの武力行使の可能性も議題になるとみられる。ブッシュ大統領は、国連の認定なしで武力行使に踏み切る際、英国やスペインなど「志しある」国々と連携して行動する方針だ。
ライス大統領補佐官(国家安全保障担当)は十四日、「フセイン大統領に最後を告げる時が来た。『自らが武装解除するのか、(武力で)武装解除されるのか』だ。国連決議一四四一は、査察やちょっとした(武器廃棄)進展のためではなく、武装解除のための最後のチャンスだ」と改めてイラクに警告。安保理での決議採決の目途が立たない中、米国の忍耐も限界に来ていることを示唆した。