「積極的」協力を評価―イラク査察委員長
「疑問」の解消要求―完了に「数カ月」
安保理の外相級会合
【ニューヨーク7日池本拓】国連のイラク査察団は七日午前(日本時間八日未明)、安全保障理事会に対し、最新の報告を行った。国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長は、弾道ミサイル「アッサムード2」の廃棄について「重要な武装解除」と評価したが、同時に「多くの疑問符」が残っていることも認めた。また国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は、「イラクが核開発を再開した兆候はない」と報告した。
ブリクス委員長は、アッサムード2の廃棄に加え、イラクが過去に廃棄したと主張する生物・化学兵器に関する資料を新たに提出したことなどを指摘し、現在のイラクの協力を「非常に積極的と見ることができる」と述べた。
ただ、委員長は同時に、こうした協力の真価は「イラクがどれだけの疑問符をなくすことができるか」で判断されなければならないと指摘。所在が特定されていない生物・化学兵器などの禁止物資について、資料を提出するか事情を知る関係者の聞き取り調査を認めるよう改めて要求した。
委員長はまた、未解決の問題についてまとめた百六十七ページからなる「作業文書」を理事国に示すことを明らかにした。
最後に委員長は、イラクの武装解除には「数カ月」かかるとの見通しを提示。さらに、兵器廃棄が確認された後も、継続的な監視体制が必要と述べた。
一方、エルバラダイ事務局長は、「イラクがウランを輸入した」「ウラン濃縮のために特殊なアルミニウム管を調達した」などの疑惑について、いずれも「そうしたことを示す情報はない」と否定した。これらの疑惑は、米国などが主張していた。