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査察「継続」求めず―委員長

「過去の経緯」を指摘

 【ニューヨーク5日池本拓】国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長は五日の記者会見で、七日に行われる安全保障理事会への報告では、査察団として継続を求める考えはないと語った。その理由として委員長は、イラクの「過去の経緯」から、現在の協力が今後も続く保障がないことを挙げた。ただ、査察にさらに数カ月が与えられれば「歓迎する」と述べた。

 フランスやドイツ、ロシアはこれまでに、「査察が効果を上げている」とし、百二十日以上の長期延長を求める「覚書」を提出している。

 委員長はさらに、イラクの協力は「(米英の)武力の脅威」を受けてのものだとし、自発的ではないとの見方を示した。

 武力行使の容認を求める米英などと、査察の継続を主張するフランスなどは、こうしたイラクの「協力」や査察の効果をめぐって見解を異にしている。報告後の協議では、これらの点に議論が集中するとみられる。

 委員長は七日の報告を通じ、イラクの「決議違反」についての重大判断を安保理に委ねる。和戦の間に立たされた委員長だが、この日の会見でもその微妙な立場を垣間見せた。「イラクは決議一四四一が要求した『完全、即時、無条件の協力』を行っているか」との質問に、「世の中にはイエスかノーで答えるべきでない問いかけも多くある」と明確な回答を避けた。ただ、米国やフランスなどから「圧力」を受けている、との報道は否定した。

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