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海外空港の警備不備で米国に脅威

国内空港の安全強化だけでは役立たず

 【ロサンゼルス19日宮城武文】米国内の空港の警備に高価なセキュリティーチェックの機械を導入するなど、多額の費用を投じてテロリストの企てを阻んでいるが、海外空港での安全チェックがお粗末なため、海外の空港から発つ米国向け航空機を狙ったテロには脆弱だとする懸念がセキュリティー関係者の間で高まっている。

 航空パイロット協会のセキュリティー問題会長であるスティーブ・ラッキー氏は、「海外のセキュリティーには何百ものホールがあり、特に航空機が米国内に着陸する時にテロが発生すれば、九月十一日の再発は防ぎようがない」と悲観的見方をしている。

 米連邦航空局(FAA)のセキュリティー部門を率いていたキャサル・フリン氏は「テロリストはセキュリティーチェックがお粗末なところを狙うから、世界のどこにでもリスクが高いところがある」と指摘する。

 国際協定により乗客とその荷物のスクリーニングはどこの国でも行わなければならないことになっているが、日本、欧州、カナダでは米国並みのセキュリティーチェックを実施しているものの、豊かでない国ではそうしたチェックに十分な予算と人材を充てられないのが現状だ。特にマニラ、タイ、クアラルンプールはテロリストが最も侵入しやすいところだという。

 また、今まではテロリストが狙う航空機への侵入口としてはカリブ海諸国の空港はプライオリティーが高いものとは考えられていなかったが、米国に近い利点から今後はテロリストが利用する可能性も強まっている。

 イスラエルのエルアル航空は独自の警備員を使って安全チェックを念入りに行っているが、経営難と過当競争に苦しむ米航空会社がそうした警備員を海外空港すべてに配置するのは経費の点からも至難の業だ。また、セキュリティーの標準とシステムの確立に関しては、強制ではなく自主的なもので、セキュリティーの鎖のどこかに脆弱な部分が生じざるを得ない。セキュリティー関係者はこうしたところを狙うテロリストの動きに懸念を強めている。

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