残がい回収作業が本格化―米テキサス州
通報続き、対応追い付かず
【ナカドチェス(米テキサス州)3日時事】米スペースシャトル「コロンビア」の空中分解事故で、機体の残がいが落下した米テキサス州北東部や隣接のルイジアナ州西部では三日から、関係当局による残がいの回収作業が本格化した。確認された落下現場は、テキサス州ナカドチェスだけで千二百カ所以上に上っているが、事故三日目のこの日も住民から発見の通報がひっきりなしに入り、対応が追い付かない状況だ。
捜索活動を指揮しているナカドチェス郡のトーマス・カレス保安官によると、三日午前だけで新たに三百数十件の届け出があった。回収作業は、犠牲となった宇宙飛行士の遺体と、有害物質を含む残がいを優先に進められている。飛行士の遺体の一部は約十五カ所から発見されたという。ボランティアで捜索に参加する市民も増えている。
二日夜からは、回収した残がいを仕分けしてすべてに識別票を付け、搬出する作業が始まった。残がいは各地区の空港から、ルイジアナ州の空軍基地に運ばれる。
事故直後に落下物を手に取るなどし、健康への影響を心配して医療機関を訪れた住民は八十三人に上ったが、健康被害が確認された人はいない。三日には、米環境保護局(EPA)の専門家らで構成したチームがナカドチェスなどで残がいの調査を開始した。EPAの担当官は「調査にはかなり長期間を要する」と話した。