「決定的証拠」示さず―米当局者
状況証拠で違反証明
【ニューヨーク31日池本拓】米政府当局者は三十日、二月五日の国連安全保障理事会の協議で示される「機密情報」について、イラクの決議違反を示す「決定的な証拠」は含まれないとの見通しを述べた。ニューヨークでUPI通信などに対して語った。
同当局者は、「米国は『決定的な証拠』を示す必要がある、との考えが一部の諸国や世論にある」と指摘した上で、「われわれにはそうした証拠は必要ないし、パウエル国務長官もそうしたものは提示しない」と発言。五日に示されるのは「状況証拠」になるとの見通しを示した。
同当局者によると、長官が提示する情報をつなぎ合わせて考えれば、「イラクが重大な決議違反を犯していることが明らかになる」という。
パウエル長官が示すのは、イラクの兵器開発とそれらの隠匿工作、さらにテロ組織とのつながりを示す情報。米情報当局者によると、通信の傍受記録などを基に、同国が生物・化学兵器を転々と移動させることで査察を逃れていることなどが示されるという。