「アルミ管」で見解の相違―米「ウラン濃縮用」と主張
【ニューヨーク29日池本拓】米ネグロポンテ国連大使は二十九日、イラクが購入しようとしたとされる特殊なアルミニウム管について、「ウラン濃縮に使うためのもの」という米政府の従来の見解を繰り返した。
このアルミ管について、国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は二十七日の報告の中で「核開発ではなく、通常兵器への利用が目的とみられる」との見解を述べていた。
事務局長によると、このアルミ管をウラン濃縮用の遠心分離器に使用するためには、かなりの改造が必要という。
しかし、ブッシュ米大統領は二十八日の一般教書演説で、イラクが核開発を続けている証拠としてアルミ管に言及。査察団と米政府の見解の相違が表面化していた。
事務局長は二十九日、米公共ラジオ(NPR)とのインタビューの中で、アルミ管について「今も調査を続けている」と語った。