カギ握る米の「開示情報」−イラク攻撃
2月上旬に向け重大な局面に
【ワシントン29日原田正】「決定的な時が前途にあるだろう」−。ブッシュ米大統領は二十八日夜行った一般教書演説で、パウエル国務長官が二月五日に情報開示することを明らかにし、イラクに残された時間は少ないことを強く印象づけた。今後、強硬に早期攻撃に反対してきた仏などがどう対応するか、二月上旬にかけイラク問題協議は重大な局面を迎えていく。
CBSテレビの調査によると、イラク攻撃を支持する率は教書演説前の67%から77%に急上昇。ただ、次のステップに関しては、早期攻撃を支持する人が51%、もう少し査察を続けさせるべきだとする人が49%と二分した。
まだ懐疑的な米国民と仏独などの重要な同盟国を説得できるかは、パウエル国務長官が開示する情報内容にかかってくる。
ただ、ブッシュ大統領は「わが国の方向は他の国の決定には依存しない」とし、国連で仏独などの支持があろうとなかろうと、用意のある国々との同盟で早期攻撃に向かう意思があることをはっきりと示した。
ブッシュ大統領が演説を通じて、強いメッセージを送った別の相手は、イラク国民・軍だ。
大統領は「勇敢で抑圧されたイラクの人々へのメッセージももっている。あなたの敵はあなたの国を取り囲んでいるのではない。あなたの敵があなたの国を支配しているのだ」と述べるとともに、「サダム・フセインとフセイン政権が権力の座から引きずり下ろされる日はあなたの解放の日となるだろう」と語っている。
攻撃が始まった時にイラク軍による離反を促すためにも、ブッシュ大統領は一歩も譲らない断固たる姿勢を貫いていく構えだ。米軍ラジオは昨年十二月からイラクに対して放送を行っている。