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米は「違反」主張―安保理協議

仏ロ中「継続」求める

 【ニューヨーク27日池本拓】国連安全保障理事会は二十七日、国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長らのイラク査察に関する報告を受けた後、非公式会合を開いた。この中で、米国がイラクの決議不履行を非難し、安保理が責任を果たすよう迫ったのに対し、フランスやロシア、中国は査察の継続を主張した。

 米国のネグロポンテ国連大使は席上、イラクは安保理決議が課した@正確かつ完全な申告A無条件の査察協力―の両方について、明確に違反していると強調。「時間切れは間近い」との認識を示した。

 英国のグリーンストック国連大使も記者団に対し、報告は「未解決の問題のカタログ」と述べ、イラクの「部分的、消極的な協力」を批判した。

 一方、フランスやロシア、中国などは、「イラクは査察に協力しようとしている」(ロシアのラブロフ国連大使)「査察をやめる理由はない、というのが安保理の大方の意見」(中国の張義山・国連次席大使)などと主張。米国をけん制し、査察の継続を訴えた。

 米国は当面は各国との協議を続ける姿勢を示しているが、果たして査察継続に応じるのか、応じるとすればどの程度か、などの点は不明。いずれにしても、米英、露仏中の両陣営とも主張の「切り札」を欠いているのは事実で、紛糾は避けられそうにない。

 ただ、英国のグリーンストック大使は同日、来月の安保理議長国であるドイツが二月十四日に改めて査察団の報告を求めていることについて、「英国もこれを歓迎する」と発言した。このため、少なくとも今後二、三週間は査察が行われるとの見方も出ている。

 安保理は二十九日に再び非公式会合を開き、イラク問題を協議する。

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