攻撃想定し、支援計画策定―イラク問題で国連
【ニューヨーク23日池本拓】英紙タイムズが「国連がイラク攻撃に備えて対応策を秘密裏に検討している」と報道したことについて、アナン事務総長の報道官は二十三日の記者会見で、「あらゆるシナリオに備えなくてはならない」として、これを認めた。
さらに報道官は、今月十三日にジュネーブで支援国会合が開催されたことを確認。国連として、戦争による人道危機に備えて総額三千七百五十万ドル(約四十五億円)の拠出を各国に要請したことを明らかにした。
ただ、対応策の詳細については、「政治環境を刺激する」として明らかにしなかった。
タイムズ紙によると、アナン事務総長が対応策の策定を指示したのは、十一月に安全保障理事会が決議を採択した後という。国連は、イラク攻撃に至った場合、原油生産の停止やインフラへの被害で、九十万人の難民が発生すると予測。
すでに世界食糧計画(WFP)や国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、ユニセフ(国連児童基金)などが食糧やテント、毛布などの確保や輸送を始めているほか、現地に滞在する国連職員の退避計画の見直しも進めているという。