米、湾岸地域に来年1月初めまで5万人兵力派遣へ
米大統領、イラク申告書に「失望」
【ワシントン20日原田正】ブッシュ米大統領は二十日、イラクの申告書に関して「昨日は、平和を望んでいた人々にとって失望の日だった」と言明した。米政府当局者によると、大統領は、湾岸地域に対し約五万人の米兵を来年一月初めに派遣し、同地域の兵力を倍増させるよう命じた。
これを受け、ラムズフェルド国防長官は、米兵派兵を求める正式な命令書に早ければ来週にも署名する見通しだ。
ブッシュ大統領は「世界は、われわれがサダムに武装解除を期待していることをはっきり告げていた。申告書は励みになるものではなかった」と述べるとともに、「国務長官が説明したように、申告書は武装解除とはほど遠いものだ。昨日は平和を待ち望んでいた人々にとって失望の日だった」と言明した。
ブッシュ政権は米英情報機関からの情報を国連査察チームに今週末にも提供し、当面は査察を通じてイラクを追い込んでいく方針だ。
しかし、国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)が国連安保理に報告しなければならない日が一月二十七日で、この後にはブッシュ大統領は安保理の新たな決議の有無にかかわらず、武力行使に関する最終決断を下すとみられている。
ブッシュ大統領は一月十日から十七日に予定されていたアフリカ諸国訪問を延期した。