イラク申告書の遺漏は「重大」―米国連大使
【ニューヨーク19日池本拓】米国のネグロポンテ国連大使は十九日、イラクが提出した大量破壊兵器開発に関する申告書に「重大な遺漏」があるとして、「決議への『重大な違反』の一つ」との認識を示した。申告書をめぐる同日の安全保障理事会の協議後、記者団に語った。
ネグロポンテ大使は、申告書について「(前回の査察が行われた)一九九八年当時からの疑問に答えていない」と指摘。「武装解除の義務を履行する意思があると確信させてくれるものではない」と述べた。
英国のグリーンストック国連大使も、「多くの疑問があるのは明らかで、『大量破壊兵器は廃棄した』とするイラクの主張を、肯定も否定もするものではない」と語った。
一方、ロシアのラブロフ国連大使は、「申告書の内容を判断するのは、安保理のそれぞれの理事国ではない」として、「重大違反」を宣言した米国をけん制した。
査察団が配布した申告書を十八日に返却していたシリアは、申告書の原本が非常任理事国に開示されていないことを理由に「出席はしたが、議論には加わらなかった」(ウェフベ国連大使)という。