暫定報告は来週後半―イラク申告書で査察委員長
企業名公表は安保理次第
【ニューヨーク10日池本拓】国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長は十日、大量破壊兵器開発に関するイラクの申告書について、十六日までには安全保障理事会の非常任理事国にも開示し、十九日までには暫定的な分析結果を安保理に報告できるとの見通しを明らかにした。
ブリクス委員長は、十三日までには申告の主要部分(約三千ページ)の概要を把握できると述べた。ただ、アラビア語の部分が五百ページほどあり、これが作業上のネックになっているという。
委員長はまた、兵器の原材料などが記されている“料理本”が申告の中に存在することを認めた。具体的にどの情報を非公開とするかは、申告の分析を独自に行う常任理事五カ国から意見を聞いて決定するとし、五カ国と協力して作業を進める考えを示した。
申告書に記載されている外国企業名の扱いも一つの焦点だが、これについて委員長は、過去の査察では公表されなかったことを指摘。ただ、最終判断は安保理に委ねられると述べた。
ブリクス委員長は同日、安保理理事国の大使、アナン事務総長らとの昼食会の席で、これまでの作業について報告した。合わせて米国などに対し、イラクの兵器開発に関する情報の提供を改めて求めた。