米の圧力を否定―査察委員長
「亡命仲介」には慎重
【ニューヨーク6日池本拓】イラクに対する大量破壊兵器査察に関連し、ブッシュ米政権が査察団に圧力をかけていると伝えられたことについて、国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長は六日の記者会見で、「いかなる圧力も受けていない」として報道を否定した。
ブリクス委員長は、安全保障理事会の決議が査察団への支援を加盟国に要請していることを指摘。加盟国からの情報提供や勧告を歓迎すると述べた。
委員長はただ、米国が要請しているイラクの科学者に対する国外での聞き取り調査について、「われわれは誰かを拉致するようなことはしないし、亡命仲介業者でもない」として、本人の意思に反しての国外連れ出しには慎重な姿勢を示した。
安保理決議は、イラク当局による妨害を避けるため、必要であれば科学者を家族ともども出国させ、国外で尋問することを認めている。米政権は「国外で尋問できなければ査察は難しい」とみており、関係者の亡命を支援する用意があることをすでに表明している。