米、情報元に「重大な違反」指摘へ-イラク申告書
【ワシントン5日原田正】ブッシュ米政権は、イラクが国連安保理に提出する申告書に、米情報機関が得た大量破壊兵器開発計画に関する情報が含まれていない場合、イラクが国連安保理決議1441号に「重大な違反」をしていることを示す方針だ。五日付の米紙ワシントン・タイムズが伝えた。
一人の米政府当局者は「戦争の理由としてではなく、国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)にもっと仕事をするよう強く求め始める基礎としての『重大な違反』宣言になるだろう」と語っている。
米情報機関が得ている情報は、主に、イラクの化学・生物兵器開発に関するもので、それには千八百ガロン以上の炭疽(たんそ)菌貯蔵に関する情報が含まれている。
複数の米政府当局者は、「重大な違反」指摘は、サダム・フセイン政権を打倒する武力行使に向けた重要なステップになると語っている。
五日午前には、ホワイトハウスで国家安全保障会議(NSC)による協議が6行われ、イラクの申告書が焦点となる。大統領は出席しないが、パウエル国務長官が加わる。
今週初めにもNSCの協議が開かれたが、一人の当局者によると、イラクへの対応をめぐり意見が分かれ、“混迷”のうちに終わったという。