米が再度暫定延長を提案―安保理
イラク制裁限定解除で協議難航
【ニューヨーク3日時事】国連安保理は三日、非公式会合を開き、イラクの経済制裁を限定的に解除する「原油・食料交換プログラム」の延長問題を協議した。輸入禁止品目の点検リスト改訂のため、延長期間の短縮を求める米国と、これに反発するロシア、フランスなどの主張は平行線をたどり、米国はさらに二週間の暫定延長を提案した。
安保理は同プログラムの期限が切れる四日に再度、非公式会合を開く。米国は点検リストの修正案を提案する見通しで、二週間の延長の間に、これを協議したい意向という。
ロシアやフランスは、従来通り六カ月間の延長を要求。延長後に必要なリストの見直しを行うべきだと主張している。対イラク国連査察強化の決議では米国と歩調をそろえた英国も、「リスト見直しとプログラムの延長は切り離すべきだ」(英外交筋)としており、協議は難航が予想される。
同プログラムは十一月二十五日に延長期限を迎えたが、米国が化学兵器の解毒剤として使われるアトロピンなど、軍事目的に転用可能な物資がリストから漏れていると指摘。リスト見直しのため、通常の半分の三カ月延長を主張し、決着が付かなかったため、九日間の暫定延長を決めていた。