日本のイージス艦派遣、米が負担肩代わり期待
対イラク戦の間接支援を期待
【ワシントン30日時事】対テロ支援活動強化の一環として海上自衛隊のイージス艦がインド洋に派遣された場合、アラビア海の臨検実施海域での警護活動を米艦に代わって担当するよう、米軍が期待していることが三十日、分かった。日米関係筋が明らかにした。
同筋によると、米国が対イラク戦に踏み切った場合、米艦がアラビア海からペルシャ湾に移動することから、海自のイージス艦には、間接的な支援として、空白となるアラビア海で米艦の負担を肩代わりする役割が求められる。この要請は日本側にも伝えられた。
各国海軍が不審船の臨検を実施している海域はテロ組織の活動が活発化しており、現在の海自の活動海域に比べ危険度が増大するとみられている。イージス艦派遣に関して集団的自衛権行使の問題をめぐる論議が再燃する可能性もある。
同筋によれば、海自の補給艦や護衛艦は現在、主にオマーン沖で米英の艦艇に燃料を補給。一方、アラビア海北部からイエメン、ソマリア沖にかけての海域では、ドイツ、フランス、カナダなどの艦艇がテロ組織掃討のため、海上臨検活動を展開しており、総指揮はドイツ海軍が担っている。
日本政府は、燃料補給の対象国を米英以外にも拡大する方針で、補給艦を警護する目的でイージス艦の派遣が検討されたが、十一月中旬の自衛隊派遣延長決定時は見送られた。
米政府はイージス艦派遣の公式要請はしていないとの立場を崩していない。しかし、関係筋によると、米軍は十月初め、イージス艦やP3C哨戒機の派遣などを日本側に打診したという。