対イラク戦争費用は最大2千億ドルに−米紙
【ワシントン1日原田正】一日付の米紙ワシントン・ポストは、連邦議会スタッフやシンクタンクは米軍などが対イラク攻撃に踏み切った場合の戦争コストは一千億ドルから二千億ドルの範囲になると予測していると報じた。
他の国々が費用負担に消極的であれば、米国の負担は非常に増す。サウジアラビアは湾岸戦争の時、百六十八億ドルを負担したが、フリーマン元駐サウジ大使は同紙に対し、サウジ国民が戦争に反対しているために、多額の費用負担は政治的に困難だろう、と述べている。
また、戦争が長期化したり、イラクが自国の原油施設を破壊したりすれば、間接的費用は大きくなる可能性がある。
エール大学のウィリアム・ノルドハオス教授は、湾岸戦争が米経済に与えた間接的コストは五千億ドルだったと推測。新たな戦争が起きた場合は最大一兆ドルと予測している。
米有力シンクタンク「国際戦略問題研究所」(CSIS)は最近の研究報告で、主に三つのシナリオについて予測している。
それによると、戦争が四週間から六週間で決着がつき、原油供給に混乱がないシナリオの確率は40%から60%。この場合、戦争後に原油価格が下落し米景気を押し上げる。
最悪のシナリオは戦争が三カ月から六カ月も続く場合で、確率は5%から10%。この場合は世界的な不況に陥ると予想されている。
しかし、原油施設への限定的な損害や戦争期間が三カ月に及ぶ中間的な程度のシナリオでも確率は30%から40%。この場合、ローレンス・マイヤー前米連邦準備制度理事会(FRB)理事は米経済に重大な悪影響を及ぼす可能性があるとしている。