国連査察要員の選考過程などに批判−米紙
待機中の男性、学位もたずサドマゾ・クラブに関与
【ワシントン28日原田正】二十八日付の米紙ワシントン・ポストは、国連査察チームの派遣リストに、専門的な科学の学位をもたず、サドマゾ・セックスクラブで指導的役割をしている男性(53、バージニア州)が含まれていることから、査察要員の選考過程などについて批判が起きていると報じた。
国連は二十七日、この男性について身元調査を実施していなかったことを認めた。男性は、イラクに派遣される軍需品アナリストとして、ニューヨークで待機していた。
国連スポークスマンは、男性は国務省から勧められた人物だと語ったが、国務省は検討のために名前を挙げただけだと主張している。
男性は元海兵隊員。同紙に対し、記事が出れば、ブリクス委員長に辞表を出すと語っている。
以前にイラクの査察を実施した国連査察チーム査察官らは、現在の国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)査察チームは経験を欠いていると指摘するとともに、ハンス・ブリクスUNMOVIC委員長は、イラクに反対されるという理由で、経験のある査察要員を含めていないと批判している。
また、前査察官らは、査察要員応募者にその政府の職を辞めるよう義務付けている規則のために、優秀な専門家が応募せず、上記のバージニア州の男性のように民間からの応募者で埋められる結果となっていると、指摘している。