仏露が独自案を提示―イラク問題で安保理
【ニューヨーク25日池本拓】イラクに大量破壊兵器査察を迫る国連安全保障理事会の決議をめぐり、フランスとロシアは二十四日、独自の決議案をそれぞれ非公式に提示した。両国はともに、「米英案では決議違反が直ちに武力行使につながる」と警戒しており、独自案の提示には米英をけん制する狙いがある。
二十三日に示された米英案には「イラクは湾岸戦争の停戦決議への重大違反を犯している」との表現があり、これは「再び査察が拒否されれば、クウェート侵攻時に採択された対イラク武力行使容認決議に基づき、武力を行使できる」と解釈されている。
フランス、ロシアは、査察が拒否された場合でも武力行使には「第二の決議」が必要との立場で、二十四日に提示されたそれぞれの案では、米英案にある「重大な決議違反」という表現が盛り込まれていない。
安保理は二十五日にイラク問題で非公式協議を開催する。