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イラク領内に攻撃拠点確保可能

短期戦の確率は20%―米軍事専門家

 【ワシントン5日時事】ブッシュ米大統領が四日、イラクのフセイン政権打倒に向けた議会との協議を公式に開始したことで、同大統領がイラクへの武力行使を決断した場合、どのような軍事戦略が採用されるのかに大きな関心が集まっている。米陸軍に近いシンクタンク「地上戦研究所」の上級研究員であるエドワード・アトキソン氏(退役少将)は五日までに、時事通信のインタビューに応じ、「米軍がイラク領内に侵入して、作戦行動のための拠点を設けるのは困難ではない」と語った。

 同氏は、イラク軍の主力が首都バグダッドや北部のクルド人地域、それに南東部地域に重点的に配置されている点に注目し、「サウジアラビアと国境を接する南西部の砂漠地帯はがら空き同然である。大規模な空爆の後、そこに入り込んで拠点を確保し、作戦を行うのは容易だ。そこから、各都市を一つ一つ切り離して、攻めていけばいい」と述べた。

 ただし、電撃的な作戦で短期的にフセイン政権を打倒できる可能性は「20%」と厳しい見方も示し、「最終的に勝利を収めたとしても、長期の戦いになり、多数の死者が出るのは決して良い作戦とは言えない」と述べ、ブッシュ政権が早期の軍事力行使に踏み切る場合には熟慮が必要だと注文を付けた。

 サウジが米軍に基地を提供しなかった場合について、アトキソン氏は「米軍の空路による兵たん能力は(一九九一年の)湾岸戦争時と比べ、はるかに改善されている。サウジの領空通過権さえ確保できれば、必要な物資をタイミング良く輸送できる」と強調した。また、カタールのドーハに米軍が大規模な基地を建設中であるとも語った。

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