武装勢力、襲撃前に入念な調査―米紙
標的のジョギングコースも把握
二十九日付のニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は、イラクの反米勢力が米軍や米高官の行動をつぶさに監視した上で襲撃を繰り返している恐れがあり、米政府当局者が警戒を強めていると報じた。これが事実なら、ティクリット付近で日本の外交官二人が殺害された事件でも、反米勢力があらかじめ日本の外交団の動きを調べていた可能性がある。
米国防総省や米軍の当局者によると、米軍はこのほど、米軍大佐の暗殺計画を未然に阻止したが、暗殺を企てたグループは、大佐のジョギングコースまで調べていた。また、十月にウルフォウィッツ国防副長官が滞在中、ロケット弾攻撃を受けたバグダッドのホテルにはこの夏、フセイン元大統領の情報機関員が少なくとも一人、職員として紛れ込んでいた。
デメロ国連事務総長特別代表が死亡した八月の国連事務所爆弾テロでも、爆発物がデメロ代表の執務室のすぐ脇に仕掛けられたことから、同代表が事務所内にいたことを犯行グループが事前に知っていた可能性があるとして、調査が進められている。
米軍部隊は移動ルートを頻繁に変更するなどの自衛措置を取っているものの、道路や安全な滞在場所は限られており、行動を分かりにくくするのは困難という。(時事)