フセイン氏の元侍医、今は虐待の犠牲者のみを治療
【カイロ8日鈴木眞吉】フセイン元イラク大統領の元侍医だったイブラヒム・エル・バセリ氏は現在、フセイン氏の虐待によって犠牲となった人のみを治療している。ロンドン発行の汎アラブ紙アッシャルクアルアウサトが八日、報じた。
同報道によると、バセリ氏は、フセイン氏が副大統領時代の一九七五年に侍医となるよう要請を受け、殺害されることを恐れ承諾したという。
その後、フセイン氏が大量の人々を拷問し、虐殺することに耐えられず、イラン・イラク戦争(一九八〇−八八)末期に、侍医の立場を辞したが、投獄され、拷問を受けたという。
フセイン体制の崩壊後、バセル氏はクリニックを開設し、拷問を受けて傷ついた人々のみを治療している。