核政策で「最大限の透明性」を―IAEA局長
イラン側と協議
【カイロ9日時事】国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は九日、イランの核疑惑解決のためにテヘランを訪問し、ハラジ外相と会談した。会談後の記者会見で同事務局長はイランの核計画について、「最大限の透明性を確保することが必要だ」と述べ、イラン側に計画の全面開示を求めた。
会談にはアガザデ副大統領兼原子力庁長官が同席した。ハラジ外相は会見で「IAEAと透明性確保に向けた協力を今後も続ける決意だ」と語った。同事務局長は同日、ハタミ大統領とも会談する。
焦点は疑惑施設への強制査察を可能にする保障措置(査察)協定追加議定書への調印にイランが応じるかどうか。
同事務局長は八日、イランが最終的には議定書調印に応じるとの自信を示した。しかし、イランは調印の見返りに、IAEA加盟国からの核技術供与を求めている。イラン国営通信によれば、ハラジ外相との会談で、技術供与問題が議題になった。
ただ、イラン側は、議定書に調印しても米政府が新たな要求を突き付けるのではないかと疑っており、調印には曲折が予想される。
IAEAは議定書調印のほか、核計画の全面開示、ウラン濃縮実験疑惑のある施設でのサンプル採取などを求めており、この日の協議でこれら一連の課題が取り上げられたとみられる。