米軍、バグダッド中心部に大量進攻
イラク側の激しい応戦に死傷者も
「空港から米軍排除」と発表−イラク側
【カイロ5日鈴木眞吉】CNNによると、サダム国際空港を制圧した米陸軍第三歩兵師団などの米軍部隊が五日正午(日本時間同日午後)、約三十台の戦車で、首都バグダッドに進攻した。米中央軍のソープ報道官は、今回の進攻は偵察活動ではなく、本格的な首都進攻作戦であると語った。米軍は、市内で、大統領警護隊や共和国防衛隊などと三時間にわたって激しく交戦したもようで、戦車長一人が死亡、二人が負傷した。ロイター通信は、複数の米軍当局者の話として、市内の戦闘で米兵四人が負傷、うち一人は重体だと報じていた。
米国防総省は、早期のバグダッド進攻の可能性を否定、包囲網を築いて孤立させる作戦を取るとされていたことから、当初は、戦車六―八台による市内偵察と考えられていたが、イラク側の激しい抵抗に遭ったことから、大量進攻に切り替えたもようだ。ただイラク側の抵抗は散発的との報道もある。
一方、イラク情報省高官は同日、「勇敢な人民が国際空港から侵略者を排除することに成功した」と述べ、イラク軍がバグダッド国際空港から米軍を排除したと語った。同高官は更に、米軍兵士が、イラク軍兵士に囲まれて一カ所に集められていると強調している。
なお、サハフ情報相は五日、首都バグダッド市内のホテルで記者会見し、国際空港を制圧したとされる米軍との戦闘は続行中であり、イラク側が米軍を撃退し、事態を掌握していると語った。また、首都中心部の状況について、「イラクの検問所も異常は無く、すべて順調に運営されている」と語り、米軍が市中心部に進攻したという情報を否定した。
バグダッドでは四日から五日にかけての一晩中、空爆が続けられ、激しい爆発音が鳴り響いた。